彩の国あんしんセーフティネット事業

拠点施設・社会貢献支援員について

 彩の国あんしんセーフティネット事業では、県内4ブロックそれぞれに拠点施設と社会貢献支援員を配置しています。社会貢献支援員は各実施施設の担当相談員のサポート役として、自立相談支援機関や市町村社協、福祉事務所など関係機関の職員と連携して担当相談員への支援や助言を行うとともに、初期対応を中心に担当相談員と共に生活困窮者への相談支援を行っています。 ※各ブロックの区割りは実施施設一覧のページをご覧ください。

 

○各ブロック拠点施設

 第1ブロック:社会福祉法人名栗園 総合ケアセンター リバー・イン(川口市)

 第2ブロック:社会福祉法人崇徳会 高齢者総合ケアセンター マザーアース(ふじみ野市)

 第3ブロック:社会福祉法人松仁会 養護老人ホーム熊谷ホーム(熊谷市)

 第4ブロック:社会福祉法人隼人会 まきば園(行田市)

社会貢献支援員へのインタビュー (『10周年記念誌』抜粋)

記念誌※に「社会貢献支援員へのインタビュー」を掲載しています。その他、実施施設へのインタビューを掲載しておりますのでぜひご覧ください。

※令和6年11月22日に10周記念誌を発刊いたしました。(全文はこちら

第1ブロック社会貢献支援員

第1ブロック社会貢献支援員 髙橋 氏

(社会福祉法人名栗園 総合ケアセンター リバー・イン(川口市) 写真左)

相談の様子 相談の様子

Q1.これまでに支援に関わった事例で印象に残ったのはどんなことですか?

 社会貢献支援員として支援で関わったケースは様々ありますが、生活困窮者に陥ることに年齢はあまり関係ないと感じています。そのなかでも印象に残っているのは、失業して年金の収入で生活しなければならなくなった単身高齢者のケースです。無職になってもこれまでの生活水準を変えることができず、就労したくても年齢的に難しいため働けない状況にありました。理想と現実の差を埋めていくことは非常に大変なことであると感じました。

 

Q2.どのようなケースが多くありますか?

 単身世帯の高齢者の方で年金収入のみで生活していると、2か月分まとめての支給になるため、2か月目になると次の年金まで所持金がない、食料がない、病院の予約はいれているものの通院費もないというようなご相談が多いです。家計の管理が難しい方に関しては、自立相談支援機関で行っている家計改善支援や社会福祉協議会で行っている日常生活自立支援事業※に繋げることもあります。

※日常生活自立支援事業(愛称:あんしんサポートねっと)とは、判断能力の不十分な高齢者や知的障害・精神障害のある方などが、安心して生活を送れるよう、福祉サービスの利用手続きや日常的な金銭管理の支援を行う事業。都道府県社協が実施主体で各市町村社協が相談窓口

 

Q3.そうした大変さがある一方で、支援に携わって良かったと思ったことはなんですか?

 相談者一人の力ではどうすることもできなかったところから、関係機関や会員施設の相談員からの支援を受けたことによって、生活が安定し、自立して支援が終結となるケースをみると支援に携わって良かったと感じます。支援者する側も連携・協働することによって支援が実施できるので、包括的に関わっていくことが必要不可欠です。

 

Q4.社会貢献支援員として大切にしていることがあれば教えてください。

 相談者は社会貢献支援員に相談するまでに他の機関に相談していることが多いです。相談者を理解するためには、情報を収集し、課題を整理することが大切ですが、多くの人に相談することで相談者が疲弊してしまうこともあるため、必要最低限の質問をすることを心がけています。また、支援の偏りを防ぐために一人で支援しないことを大切にしています。

第2ブロック社会貢献支援員

第2ブロック社会貢献支援員 久保 氏

(社会福祉法人崇徳会 高齢者総合ケアセンターマザーアース(ふじみ野市))

訪問の様子 訪問の様子

Q1.これまでの相談支援で印象に残ったのはどんなことですか?

 コロナ禍の影響で生活にお困りの外国籍の方への支援に関わることが増えてきました。これまで、こうした人々がどのように暮らしているのか分かりませんでしたが、セーフティでの支援を通じて、同郷の人同士でつなぐコミュニティを持ち、福祉支援や仕事の情報などをよく共有していることが分かりました。遠い異国の地で互いに支え合っている様子を垣間見たことがとても印象に残っています。

 

Q2.相談支援の中で社協や自立等の関係機関とどのように連携したか教えてください。

 それぞれの事例で状況が異なるため多様な連携のやり方がありますが、一つの例として、関係機関の方が事前に相談者より聞き取った情報を施設の担当相談員を含めて共に整理し、本人も交えながら各自それぞれのできる支援を共有しながらセーフティでできる支援を検討するなどしています。また、相談者の状況の変化に応じて新たな関係機関にも支援に関わってもらうよう働きかけ、自立した生活に向けて連携等をしています。

 

Q3.相談支援に携わる中でよかった、嬉しかったと感じたことは何ですか

 支援を開始してから終結するまで、関わる日数や方法は相談者それぞれの状況によって様々です。そんな中で、支援が終結してから数年後、ある相談者から「私たち家族が困った時に相談に乗り支えてくれる人ができて心強かったです。今は不安になることも少なくなり、子どもたちと楽しく暮らしています」と明るく報告してくれた時には、とても嬉しくなりました。

 

Q4.社会貢献支援員としてのやりがいや、大切にしていることがあれば教えてください。

 社会貢献支援員は拠点をこえて他市町村の関係機関の方々と連携して対応をするので、新たな人との出会いがあり、緊張もしますが楽しみの一つでもあります。生活が困窮してしまう要因は人によって様々です。相談者の方の困りごとに耳を傾け、先入観にとらわれず寄り添った支援が出来るように心がけています。

第3ブロック社会貢献支援員

第3ブロック社会貢献支援員 小川 氏

(社会福祉法人松仁会 養護老人ホーム熊谷ホーム(熊谷市))

相談支援でセーフティネットの説明をする様子 相談支援でセーフティネットの説明をする様子

 Q1.社会貢献支援員として普段どんなことをしていますか?

 それぞれの事例で状況が異なるため毎回同じではありませんが、例えば、関係機関から支援の相談が入った際に、まずご本人の様子やセーフティへの支援依頼の内容、どの関係機関が関わっているのかなどを確認しています。その中で、現時点で緊急の支援が必要か、どんな支援が考えられるか等を協議するとともに、担当相談員がいる会員施設へ繋ぎます。

 最初は関係機関、担当相談員と共に相談者宅を訪問し、困りごとを整理して必要な支援について本人も交えて検討しています。

 

Q2.これまでにどんな機関、関係者と一緒に支援してきましたか?

 事例によって様々ですが、市町村の社会福祉協議会、自立相談支援機関、行政の福祉担当課、地域包括支援センター、高齢・障害・保育などの社会福祉施設、NPO団体、学校関係者等の方々と連携しています。みなさん、それぞれの分野のプロフェッショナルな方たちばかりですので、一緒に支援を行う際には私も勉強させていただいています。

 

Q3.印象に残った事例、出来事などがあれば教えてください。

 未成年の方で、家庭の事情から居場所が無く、シェルターから通学している方へ、セーフティネット事業を通じて食糧と通学費を支援したことがありました。将来について、「一人暮らしをしながら専門学校へ通いたい」と話していたその子は、支援後アルバイトや学校への入学が決まったと聞いてとても安心しました。未来ある若者の人生に少しでも役立てたかなと感じて印象に残っています。

 

Q4.セーフティネット事業の役割とはどのようなことだと思いますか?
 既存の制度では支援が難しい方へ、状況に応じて緊急的な支援が可能なところが事業の強みだと思います。また、ただ支援するだけでなく、私たちの持つ福祉の専門的な視点から、相談者の背景にある福祉課題の解決まで行う、社会福祉法人の強みを生かした社会貢献活動だと感じています。

第4ブロック社会貢献支援員 

第4ブロック社会貢献支援員 二連木 氏

(社会福祉法人隼人会 まきば園(行田市))

相談者へ事業説明をする様子 相談者へ事業説明をする様子

Q1.第4ブロックの特徴を教えてください。

 1市町村あたりの実施施設数や相談員数が多く、日頃から連絡会議などを通じて顔の見える関係が築かれていることが強みです。このネットワークを活かし、相談者一人ひとりの状況に応じて関係機関が迅速に連携し、多職種で支え合いながら地域全体で安心できるセーフティネットづくりを進めています。

 

Q2.現在、どのような相談や支援を行うことが多いですか?

 失業や収入減による家賃や公共料金の滞納、制度の狭間で支援につながりにくい方など、複合的な課題を抱えた相談が増えています。経済的な支援だけではなく、相談者が安心して生活を立て直せるよう、関係機関と連携しながら、一人ひとりの状況に寄り添った伴走支援を大切にしています。

 

Q3.支援調整会議などの場においてどんなことを伝えてますか?

 セーフティネット事業の目的や役割、支援の現状を共有し、関係機関に理解を深めていただくよう努めています。また、個別ケースでは制度だけでは解決が難しい生活課題について、多職種で情報共有を行い、それぞれの専門性を活かした柔軟な支援につながるよう意見交換を行っています。

 

Q4.関係機関のみなさんへメッセージをお願いします。

 経済的な困窮の背景には、生活環境や健康、家族関係など、さまざまな課題が複雑に重なっています。一つの機関だけでは解決が難しいケースも多いため、関係機関が互いの専門性を活かし、顔の見える関係を大切にしながら連携することが重要です。今後も地域で支え合い、一人ひとりに寄り添った支援を共に進めていきましょう。

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